Vol.16-No.50 2023.12.09Vol.16-No.50 2023.12.09
Vol.16-No.50【工業科紹介】本校機械科(Dコース)の生徒が、第2種電気工事士試験に合格!
本校機械科(Dコース)の山下 智史(やました さとし)君が第2種電気工事士の資格を合格・取得しました。
資 格 名:第2種電気工事士
JMポイント :7点
交付年月日:2023年10月31日
◆山下君インタビュー
Q.なぜ第2種電気工事士の資格に挑戦しようと思ったのですか。
もともと電気に興味があり、電気工事士の資格を取得したいと思っていて挑戦しました。
Q.挑戦する中で一番難しかったことはなんですか。
勉強していて難しいと感じたところは、学科試験だと配線図です。多くの図記号や線種などを覚えるのが大変で、複雑な配線図からそれをまた読み取るのが難しかったです。実技試験では、特に露出型コンセントへの線の取り付けが難しかったです。
Q.今後、どのようなことに挑戦していきたいですか。
今回の資格取得を機に、上位級である第1種電気工事士や他の難関資格にも挑戦してみたいと思います。
◆指導教員(工業科立花教諭)コメント
学科試験について、補習など決まった時間などの指導は難しい為、わからない問題があったらその都度聞きに来るというような指導をしていた。本人がよく調べて取り組み、過去問を繰り返し解くなど努力を重ね学科試験に合格した。
実技試験は7限や補習、部活動もある中、ほぼ毎日授業後に残って取り組んだ。工具の使い方から配線の仕方、「のの字曲げ」から「端子の圧着」、「配線は芸術、美しい配線」を心がけるように指導した。本人が大変意欲的であり実直に取り組み、教えることもどんどん吸収し技術を身に付けていった。
本校には「電気科」がないが、生徒自身の努力によって、こういった専門的な資格も取得することができることが証明された。
◆第2種電気工事士とは
第2種電気工事士は経済産業省が定める国家資格で、電気工事を行う際に必要な資格。具体的には、住宅や店舗など600V以下で受電する設備の新築・増改築時に、配線図通りに屋内配線を行い、コンセントの設置やアース施工などを行うのが、電気工事士の仕事。これら電気工事の作業は法律で基準が定められており、有資格者でないと行うことができない。この資格を保有する者は住宅に加えて、小規模の店舗や工場の電気工事を行うことも可能となる。
資格を取得するには、まず筆記試験と実技試験の両方に合格する必要がある。その後、都道府県知事に申請して免状を受け取る方法が最も一般的であり、工業高校の電気科の生徒が卒業までに取得することが多い。
多くの建物は、存在し続ける限り電気を必要とする。従って電気工事士は新築だけでなく、建物の改築やメンテナンスなど、幅広い場面で活躍できる。日々の生活において電気は不可欠である以上、電気工事士が求められる仕事はなくなることはない。このため第2種電気工事士は一生仕事に困らない資格とも言える。