1月10日(水)、本校の卒業生高橋隆太さんが、母校訪問に来てくれました。今回は高橋さんの現在のご活躍について紹介いたします。

　高橋さんは、高校時代は普通科（当時のスポーツ進学クラス）に在籍し、硬式野球部で活動する生徒でした。ちなみに、体育科の重盛将之先生とは同級生の間柄です。本校卒業後、高橋さんは中京大学スポーツ科学部に進学されました。ここまでの経歴は本校卒業生としては一般的なのですが、実はその後の展開が驚きなのです。

　大学卒業後、高橋さんは一念発起してアメリカに渡り、ミドルテネシー州立大学大学院への進学を果たしました。そこで彼は運動科学（Exercise Science）の研究に取り組み、2022年に修士号（Master of Science）を取得されました。

　そして大学院修了後、高橋さんはなんとアメリカ・ミズーリ州セントルイスに本拠地を置くセントルイス・カージナルスにスポーツトレーナーとして採用が決まりました！カージナルスと言えば、ペッパーミルポーズで有名なヌートバー選手の所属する球団です。

　今回は、そんな素晴らしい経歴を持つ高橋さんに、高校時代の思い出について聞いてみました。

高橋さん：

　高校時代の思い出はたくさんありますが、今の自分があるのは、やはり大同高校の先生方のおかげです。

　一番記憶に残っている言葉があります。それは、1年生の7月に硬式野球部顧問の西澤先生から言われた「これからも１番を取り続けろ！」という言葉です。この１番というのは成績順位を指していますが、西澤先生の励ましがあったからこそ、３年間、部活動と勉強を両立できたと思います。この言葉をかけてくれた西澤先生、そして、監督として指導してくださった安藤先生には感謝しても感謝しきれません。

　また、クラス担任の原田先生からも多くのことを教わりました。原田先生からの信頼に応えられるよう、自ら進んで室長を名乗り出た日のことは今でも覚えています。また、進路相談の際、私に中京大学への進学を勧めてくれたのも原田先生でした。これが私にとっての大きなターニングポイントでした。

　こうした先生方の支援もあってか、高校時代の私は「人と同じことをしたくない」「自分だけの何かを目指したい」という思いを抱くようになりました。日々、「人より突出できるものはないか」と考えながら生活していました。室長に立候補したのもその一つです。時には部活動や勉強で思うように進まないこともありましたが、自分に言い聞かせた言葉が支えとなっていました。そうした高校時代を過ごしたことが、現在のキャリアにつながっていることは間違いありません。（以上）

　これからも本校卒業生の活躍をどんどんご紹介していきたいと思います。

※高橋さんは、この日担任だった原田先生所属の学年の学年集会が開催されていましたので、飛び入りで後輩にメッセージを贈ってくれました。

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